無理な自己肯定はかえって自信を喪失させる
自信のない人は自己評価が低く、自分自身を肯定することでこれを乗り越えられると言われてきました。そのため「自信がない原因は、周りと比較するからだ。周りは気にせず、前向きに考えよう」とポジティブシンキングをすすめる根拠のないアドバイスばかりが横行。ポジティブな言葉で自己暗示しようとも。
しかし、カナダにあるウォータールー大学の研究では、無理な自己肯定は逆効果になってしまい、自信のなさを助長させてしまうことを示す結果が出ています。無理な自己肯定では問題の根本的な解決にはならないのです。
今回は、自信のない人に共通する原因と、本質的な解決法をご紹介しますので、是非参考にしてみてください。
自信のない6つの原因とその解決法
出典:http://weheartit.com/entry/247828085/
1.対応力のなさから来る不安は知識で補う
どうしていいかわからないことがあると不安で自信をなくしてしまいますよね。礼儀作法や仕事のやり方、トラブルへの対応など、急に身につけるのは難しい事柄は多々あります。古代ギリシアの哲学者ソクラテスは自分を成長させる方法として読書を推奨し、本からは筆者が苦労の末に会得した知恵を容易に得られる、と語っています。すぐに始められるのも読書の利点です。知識があると経験が乏しくとも出来る対応に差が出て、心に余裕が生まれます。
2. 思考のクセで自分を追い込むなら分析を
完璧主義やネガティブ思考の人は自信をなくしがちです。完璧主義者は9割が順調でも1割の失敗が見過ごせず、ネガティブ思考の人は他人の気持ちを勘繰ったり嫌われるのを怖がったりしてしまいます。つまり物事を悪い方へと考えるクセがついているのです。こうしたときは、ノートに問題を書き出してみるといいでしょう。この手法は思考の整理術としてビジネスシーンでよく用いられ、冷静に状況を分析し、第三者の立場から考えるのに役立ちます。「こんなに出来ている」「これは事実ではなく悪い想像をしている」と考えられるようになれば、気持ちが変わってきます。
3.目標がないときは目の前のことから
目標がない人は意欲が湧かず、自信もなくてしまいます。しかし、むりやり目標を持とうとしても、真に志すものではないとうまくいきません。スタジオジブリのプロデューサーとして知られる鈴木俊夫さんは著書「仕事道楽」の中で、自分に目標はなかった、目の前のことをコツコツやることで向いていることが見つかり未来が開ける、という趣旨の発言をしています。目標がないときには、そのときしなければならない課題に集中し、一つ一つクリアしていきましょう。
4.視野が狭まっているなら他に目を向ける
狭い人間関係の中で評価を得られず、自信を失うこともあります。視野が狭まり自己評価を下げてしまうのです。自分が心から楽しめる居場所を見つけられたら、合わない人のことも割り切って考えられます。趣味やスポーツなど好きなことに打ち込み、時には自然の中に出かけ、悩みが自分の中で占める割合を小さくしていきましょう。大切なのは今の自分の評価がすべてだと思わないことです。
5.過去の失敗は成功体験で上書き
失敗した経験が忘れられず、自信をなくすこともあるでしょう。解決法は成功体験を積み重ねることですが、ダメージが大きいうちは回復に専念するのも手です。気力が湧いてきたら、不安材料を洗い出し、対策を立て、必要なものを用意し、事に当たりましょう。入念な準備による安心感が気を楽にしてくれますよ。すぐに達成できなくても「試行錯誤するのが当たり前」と考え、長丁場で取り組みましょう。
6.スタミナ不足は持久力をつけて解消
スタミナ不足ですぐに疲れてしまう人は、仕事をこなせず自信も失ってしまいます。疲れにくい体を作るには持久力をつけることです。そのためには筋力トレーニングと有酸素運動が欠かせません。軽い負荷のダンベルを使ったトレーニングやジョギングなどで体を鍛えましょう。女性はホルモンバランスの乱れや冷え性など体調のリスクを抱えやすいので、充分な睡眠、バランスの良い食事、整った生活リズムに加え、下半身を温め内臓を冷やさないといった日頃のケアも大切です。
まとめ
出典:http://weheartit.com/entry/248809299/
いかがでしょうか?
明日からすぐさま自信がつくという方法はなく、毎日の積み重ねが本当の自己肯定へと繋がります。それは長い道のりになるかもしれません。諦めず、一つ一つ取り組んで、未来の輝く自分を手に入れてくださいね。