2012年から、すべての企業に時短勤務制度の導入が義務付けられました。
時短勤務が導入された!これで働く女性の悩みが解決!と言いたいものの、そうはうまくいかないのが現状。
そう、
「時短勤務=迷惑」という意見が蔓延っている残念な現実があるのです。
時短勤務制度自体はあるものの、それが心地よく受け入れられているわけではないのですね。
仕事と子育ての両立は、経験したことがある方はわかると思いますが想像を絶する忙しさ。
働くママにとって、子どもが3歳になるまで利用できる時短勤務制度は、もはや必須でしょう。
それなのに時短勤務=迷惑と言われたらたまったものではありません。
しかし、そこには理由があります。
一体どうして迷惑がられてしまうのか?その真意について今回は迫ってみました!
「時短勤務=迷惑」の理由
そもそも時短勤務がなぜ迷惑がられるのか、以下にまとめてみました。
・子どもを生んだ女性のせいで自分が早出や残業、休日出勤増えた。
・労働時間が違うのに、同じ業務内容では「不公平」。こっちは負担増えるだけなのに...
・子どもが風邪ひいて急きょ休まれたときに仕事の量が倍になった。彼とのディナーが潰れ、終電帰りになったのは仕方ないと思いながらも腹が立った。
一番の不満は
「自らの仕事量が増えること」でした。
確かに、自分の予定がつぶされたりするとたまったものではないのもわかります。
時短勤務として、職場で快く働く方法
同じ時短勤務制度を利用していても、職場が応援してくれる人と、迷惑だと思われる人がいますよね。そこには「明らかな違い」があります。
つまり、迷惑か否かは
「制度を利用する人次第」。
それでは、周りから応援される人にはどのような特徴があるのか見てみましょう!
①できる範囲内は全力で取り組む
「子どもが泣き止まないので遅れます...」
「子どもが風邪をひいたので、遅れていきます...」
時短勤務のワーキングマザーにとって、子どものために遅刻or早退をすることはよくあること。それ自体は仕方ありません。
しかし、だからこそできる範囲内では全力で仕事に取り組む意欲を見せる必要があります。
子どもが理由で早退する場合でも、普段の仕事ぶりによって「また早退?」と思われるか、「大変だな」と心配してもらえるか大きく分かれます。
短い時間でも良い仕事をしようという意欲があるとないとでは、周りもずいぶんと違う受け取り方をするでしょう!
ポイント
・早退する次の日は少し早めに出社する
・できることは家で対応する
・無理な場合は代わりを早めに見つけるなどの意欲を見せる。
②忙しいことを愚痴らない
時短勤務のワーキングマザーは、育児、家事、仕事の「トリプルワーク」をこなさなければなりません。
そのため、ときには「私だって忙しいのよ!」と感情的になってしまうこともあります。
しかし、それでも忙しい、大変、しんどいと周りに愚痴ることNG。
協力を求める場合、忙しいことを愚痴らずに周りに説明するよう心掛けましょう。
「息子が風邪を引いているので早退する可能性があります、すいません。」
と誠意を見せることが大切です。
誠意ある言動は共感を生みます。
共感を得られれば、「私が引き継ぐから子どものこと頑張ってね!」と周りも協力してくれるでしょう。
間違っても「あなたたちは子持ちじゃないからわかるはずないわよね!」と攻撃的な態
度をとってなりません。
育児がない分、周りの人はあなたより働いているのです。
もちろん、冗談交じりに「大変なのよー。あなたたちも子どももったら覚悟しなよ(笑)」と言う程度ならむしろ会話も弾むので良いでしょう!
ポイント
忙しくても周りに当たったり愚痴らず頑張る。
ときどき冗談交じりに「大変なのよー。」とこぼす。
③仕事を頼むとき、感謝をきちんと伝える
1「本日は早退しなければならないので、後はよろしくお願いします。」
2「ごめんさない、本日は急用で早退しますので、後の引き継ぎよろしくお願いします!いつもありがとうございます。」
あなたなら仕事を頼まれたとき1、2のどちらが気持ち良いでしょうか?
おそらく2と答えるでしょう。
実は1も2も言っていることは同じですが、
「ごめんなさい」
「いつもありがとうございます」
と感謝の言葉を添えるだけでこれほどまで印象は変わってくるのです!
ポイント
「引き継がれる方も仕事が増えて大変」
「私のために周りが協力してくれている」
という感謝を言葉で伝える
おわりに
いかがでしょうか?
あなたも今までに誰かを「手伝ってあげたい。」「助けてあげたい。」と思ったことが
あると思います。
それはどんな人だったでしょうか?
その人は決して周りに愚痴を吐き散らかしたり、助けられて当たり前という横暴な態度をとらなかったはずです。
一生懸命でひたむきな人を助けてあげたくなる。
それが人と言うものです。
忙しい時短勤務。
迷惑がられることもありますが、周りとの関係をうまく築ければ恐れることはありません。
媚びることなく、かつ横暴な態度をとることなく、「助けられているという感謝」を忘れなければそれで良いんです。
ぜひ乗り越えて、あなたが上司になったとき、部下に配慮できる素敵な人になってくださいね!