自己犠牲の心理5選｜犠牲的精神の意味・仕事や恋愛で自分を犠牲にする人

「自己犠牲」や「犠牲的精神」の意味とは？

自己犠牲の意味とは「自分を犠牲にする様子」

自己犠牲の意味とは漢字の通り「自分を犠牲にする様子」です。目的や他人のために、自分の時間や体力、労力、命を捧げることを意味します。自分の意志や気持ちに反することでも、目的や他人の為なら我慢したり身を引いたりするさまを表しています。

犠牲的精神の意味とは「自分の損得を捨てて他人のために尽くす様子」

犠牲的精神の意味とは「自分の損得を捨てて他人のために尽くす様子」です。自分の利益にならないことでも他人のために率先して行動する様子を指す言葉です。自分の時間や体力、労力、命を他人のために使うさまを表しています。

自己犠牲・犠牲的精神は心理学では「過剰適応のメカニズム」

自己犠牲・犠牲的精神は心理学では「過剰適応のメカニズム」とされています。過剰適応とは、字の通り、過剰に適応しようとすることです。自分の行動や価値観を犠牲にしてでも周りに合わせようとすることは、まさに過剰に適応しようとしていることと言えるでしょう。自己犠牲はこの過剰適応によって生まれる傾向があります。

自己犠牲｜自分を犠牲にする人の心理5選

自分を犠牲にする人の心理①自分が犠牲になる方が気楽

自分を犠牲にする人の心理1つ目は「自分が犠牲になる方が気楽」です。自己犠牲をする人には、誰かが犠牲になるくらいなら自分が犠牲になる方が気楽という心理があります。誰かが嫌な思いをするくらいなら、自分が請け負った方が周りに気を遣うこともないので気持ちが楽になるのです。

自分を犠牲にする人の心理②嫌な思いをしてほしくない

自分を犠牲にする人の心理2つ目は「嫌な思いをしてほしくない」です。優しい性格の人や責任感の強い人などは、周りの人に嫌な思いやツラい思いをしてほしくないという心理で自己犠牲に走る傾向があります。自分一人が嫌な思いを背負い込めば、誰も嫌な思いをしないで済むという考えが自己犠牲に繋がるのです。

自分を犠牲にする人には、ケンカやもめ事が嫌いな平和主義のタイプの人が多くいます。自分を犠牲にして平和が守れるならという思いで自分を犠牲にするのです。他人に嫌な思いをしてほしくないという心理も、平和主義的な考え方と言えますね。

自分を犠牲にする人の心理③自信がない

自分を犠牲にする人の心理3つ目は「自信がない」です。自己犠牲をする人には、自分に自信がないという心理もあります。自信がないからこそ自分の意志を貫けなかったり、我慢をしたりと自己犠牲の道を選択してしまうのです。自信があれば断ったりすることもできるでしょう。

自信がないことで周りからの目を気にしてしまったり、自分が間違っているかもと不安になってしまったりして自分を犠牲にしてしまいがちです。

自分を犠牲にする人の心理④人の役に立つのが嬉しい

自分を犠牲にする人の心理4つ目は「人の役に立つのが嬉しい」です。人の役に立つのが嬉しいという心理も自己犠牲する人には存在しています。人の役に立って感謝されたり喜ばれたりすることは、自分が払った犠牲より大きな価値があるというような考えを持っている人に多い心理です。

人の役に立ちたいという心理で自分を犠牲にする人は、周りの喜んだ顔を見たり、感謝の言葉を伝えられるだけで自分を犠牲にしたことを良いことだったと感じてしまいがちです。そのため、周りの人のために自分を犠牲にする習慣がついてしまうのです。

自分を犠牲にする人の心理⑤犠牲になったと感じていない

自分を犠牲にする人の心理5つ目は「犠牲になったと感じていない」です。自己犠牲をする人には、自分が犠牲になったと感じていないという心理もあります。周りからすれば自己犠牲な行動も、本人にとっては自己犠牲ではないのです。自己犠牲に感じていないからこそ、他の人よりも頑張ることができる傾向があります。

自己犠牲をしているつもりがない人は、「○○さんの方が大変だから」などと周りと自分を比べた上で犠牲になっていると感じにくくなっていることがあります。自分の努力の評価が低いために、自分を犠牲にしていることに気づかないと言えるでしょう。

【仕事編】自己犠牲｜自分を犠牲にする人の特徴・心理3選

【仕事編】自己犠牲をする人の特徴・心理①自分でやらなきゃ気が済まない

仕事編の自己犠牲をする人の特徴・心理1つ目は「自分でやらなきゃ気が済まない」です。仕事の場で自己犠牲をする人には、周りに頼らず自分でやらなきゃ気が済まないという心理があります。他の人に頼らず、どれだけ残業になっても自分でやろうとするのは、自分でやらなきゃ気が済まないという心理が要因になりがちです。

周りに頼ればもっとスムーズになるかもしれない状況でも、自分でやらなきゃ気が済まない人は人に頼ることをあまりしない傾向があります。周りに頼っても、自分の思った通りにやってくれるのか不安が生じるのです。

【仕事編】自己犠牲をする人の特徴・心理②頼まれると断れない

仕事編の自己犠牲をする人の特徴・心理2つ目は「頼まれると断れない」です。頼まれると断れない性格の人は、自己犠牲をする人の特徴の一つです。断れない性格が、自分を犠牲にせざるを得ない状況にしてしまっているのです。断るよりも引き受けた方が気楽という考えで断らないこともあります。

頼まれると断れないという特徴を持つ人は、断らないという行動を繰り返すうちに、周りにも『あの人なら断らない』と思われてしまいがちです。そのためどんどん仕事が増えていったり、自分の仕事より他人の仕事ばかりをこなす日々が続くことがあります。

【仕事編】自己犠牲をする人の特徴・心理③責任感が強い

仕事編の自己犠牲をする人の特徴・心理3つ目は「責任感が強い」です。自己犠牲をする人には責任感が強いという特徴もあります。責任感が人より強い人ほど、同僚を放っておけずに仕事を引き受けたり、人に任せておけずに一人で仕事を全うしようなどとしてしまいがちで、結果的に自己犠牲に走ってしまう傾向があります。

責任感が強くちょっとおせっかいな性格の人は、自分を犠牲にしてでも周りをフォローしようとしてしまいがちです。自分の仕事を後回しにして周りの仕事を手伝ったり、自分で自分の首を絞めるような行動に出てしまうことがあります。

【恋愛編】自己犠牲｜自分を犠牲にする人の特徴・心理3選

【恋愛編】自己犠牲する人の特徴・心理①相手の機嫌を悪くしたくない

恋愛編の自己犠牲をする人の特徴・心理1つ目は「相手の機嫌を悪くしたくない」です。恋人や好きな人と意見が対立したときなど、相手の機嫌を悪くしたくないという心理で、自分の言いたいことをグッと堪えたり我慢したりという自己犠牲が起こりやすくなります。自己犠牲をする人の平和主義的な性格が要因と言えるでしょう。

自分の意見を貫けばケンカになってしまうと思うと我慢をしてしまいがちです。相手の機嫌を損ねてケンカになってしまうのを避けたい思いや、自分と一緒にいるときにはとにかく機嫌良くいて欲しいという思いがあります。

【恋愛編】自己犠牲する人の特徴・心理②嫌われたくない

恋愛編の自己犠牲をする人の特徴・心理2つ目は「嫌われたくない」です。自分の意志や気持ちを貫くことで好きな人や恋人に嫌われるかもしれないという不安な気持ちで自分を犠牲にすることもあります。自分に自信がない人ほど、嫌われたくない心理で自己犠牲に走りがちです。

嫌われたくないという心理で、本当は連絡したいのに相手を思って連絡しなかったり、相手を責めたくても我慢してしまうことがあります。

【恋愛編】自己犠牲する人の特徴・心理③相手に尽くす

恋愛編の自己犠牲をする人の特徴・心理3つ目は「相手に尽くし過ぎる」です。恋愛で自己犠牲をする人には、相手に尽くし過ぎるという特徴があります。好きな人や恋人のために自分の時間を割いてまで何かしてあげたり、友達との予定を急遽キャンセルしてでも好きな人や恋人の元に行ってしまうなどの行動が特徴的です。

相手に尽くし過ぎる特徴を持つ人は、自分の気持ちを優先せず、相手の言いなりのようになってしまいがちです。そのため、そんなつもりはなくても相手にとって都合の良いだけの存在になってしまう傾向があります。

自己犠牲と愛の違い・犠牲的精神のデメリットは？

自己犠牲と愛の違いとは「尽くすのか与えるのか」

自己犠牲と愛の違いは「尽くすのか与えるのか」です。自己犠牲は他人のために尽くす行為ですが、愛は見返りを求めず無償で与えるものです。相手に愛情を持っていなくても相手に尽くすことができるのが自己犠牲です。愛は愛情を持っている相手にのみ与えることができるものです。

また『これだけ犠牲を払ったのに！』と結果的に見返りを求めているのも自己犠牲です。一方、見返りを求めず、ただただ純粋に自分の愛情を人に与えることが愛です。母親の子供への愛情に、見返りを求めるような思いはないですよね。相手を慈しみ、愛おしいという思いで行ったことが愛からくる行動と言えます。

犠牲的精神のデメリット①我慢によってストレスが溜まる

犠牲的精神のデメリット1つ目は「我慢によってストレスが溜まる」です。犠牲的な精神で我慢をし続ければストレスが溜まってしまいます。自分の意志をその都度抑え込んでいるのですから、ストレスが溜まるのも仕方ありませんね。ストレスによって精神的に追い詰められたり、体に不調が出てしまう恐れがあります。

犠牲的精神のデメリット②評価されない

犠牲的精神のデメリット2つ目は「評価されない」です。いくら自分を犠牲にしていても、周りが犠牲的精神を評価してくれることは少ない傾向があります。人の仕事を手伝ったり、人の嫌がることを率先して取り組んだとしても、褒められたり感謝されるようなわかりやすい評価が得られないこともあります。

恋愛においても、犠牲的精神で好きな人や恋人から感謝や尊敬などの評価も得られにくくなりがちです。むしろ犠牲を払うことを当然のように思われてしまうかもしれません。犠牲的精神が仕事でも恋愛でも日常的になってしまうと、自分を犠牲にすることが当たり前になってしまい、評価されにくくなりがちです。

自己犠牲の精神・自分を犠牲にする癖の直し方は？

自分を犠牲にする癖の直し方①断ることを覚える

自分を犠牲にする癖の直し方1つ目は「断ることを覚える」です。周りの顔色を伺ったり、嫌われるのを恐れるのをやめて、まずは断ることから始めましょう。「NO」と言えるか言えないかで、自分を犠牲にするかしないかが変わってきます。面倒に思えても、嫌なことは断るように心がけましょう。

自分を犠牲にする癖の直し方②周りに頼る

自分を犠牲にする癖の直し方2つ目は「周りに頼る」です。自分で背負い込まず、周りの人に頼ってみる方法です。自分を犠牲にする人にとって、頼ったり甘えたりするのは難しいことですが、「手伝って欲しい」という一言が言えるようになれば、徐々に頼れるようになっていくはずです。

特に、仕事で自分を犠牲にしてしまう女性には、下の記事がおすすめです。仕事ができる女性の特徴を紹介しています。仕事ができる女性の特徴を身につければ、自分を犠牲にしなくても仕事がうまくいくはずです。ぜひ参考にしてください。

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自分を犠牲にする癖の直し方③自信を持つ

自分を犠牲にする癖の直し方3つ目は「自信を持つ」です。自分に自信がないことが原因で自己犠牲ばかりしてしまう人は、自分に自信を持つことが自分を犠牲にする癖を直す第一歩と言えるでしょう。自分の良いところを見つけたり、周りに褒められたことを素直に受け入れて、自分に自信を持つように心がけましょう。

自信がない人にしてみれば、自信を持つことはそんな簡単なことではないはずです。しかし、自信が持てない限り、自分を犠牲にする癖もなかなか直らないでしょう。自信を持ちたいのに持てない人には下の記事がおすすめです。自信のなさの原因や解決法をまとめてありますので、ぜひ参考にしてみてください。

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自己犠牲はほどほどにするのが大切

仕事でも恋愛でも、生活していく中である程度の自己犠牲が必要な場面は多くあります。自分の気持ちを貫き過ぎるのも人と関わっていく上で良いこととは言い切れません。自己犠牲は周りとのコミュニケーションの一つとしてほどほどに使いましょう！適度な自己犠牲は、自分の評価を高めてくれるはずです。