いくら頭の回転が早くても、何を話しているかわけわからない!という人っていますよね。一方、頭がよく、かつ思考を言語化するのがうまく、あの人の話はわかりやすい!と言われる人もいます。
両者とも頭はいいのに、なぜこんなにも伝わり方が違うのか?それはシンプルに、「伝わる話し方のコツを知っているか否か」なんです。
今日は、すごーくわかりやすい、頭のいい人が使っている伝わる話し方のコツを10個まとめて紹介していきます!
わかりにくい話し方をする人は”オナニー型”
本当に話がわかりやすくて、すっと伝わる人っていますよね。反対に、頭の回転は早いのに、話し方が独りよがりで、「あの人の言っていることは難しすぎて意味わからない」となってしまいますよね。
理解しやすいように、ちょっとエッチな例えをしますと、わかりにくい話をする人は、”オナニー”なんです。自分のペースで話して、自分がどんどん気持ちよくなっていく。そして自分のタイミングで勝手にイきます(笑)
話している「自分は気持ち良い」のですが、相手にとっては意味不明なので気持ちよくないですよね。
だから、オナニーなんです。オナニー的な、独りよがりよがりの話し方では、相手には上手く伝わりません。
つづいて、話がわかりやすい人について見ていきましょう。
わかりやすい話し方をする人は”セックス型”
一方本当に頭のいい人は、どのように話すかというと、相手の立場で考えて、相手の理解できる言葉、スピード、内容で話す。先に一人で果てたりはしません。つまり、先ほどの独りよがりな人は”オナニー”、一方、本当に頭の良くて話し方がわかりやすい人は”セックス型”なんですよね。
セックスするときって、ちゃんと相手の反応を確かめるじゃないですか?ちゃんと満足してるかな?痛くないかな?って。それと同じですよね。
・相手がきちんと理解しているか?
・ペースは早すぎくないか?
・質問できる隙をつくっているか?
当たり前のようですが、ビジネスの会話において、相手を意識した会話ができない人が、あまりにも多いんですよね。
せっかく一所懸命話しているのに、相手に伝わらないのは悲しいですよね。そうならないために、明日からすぐ実践できる、「伝わる話し方」について紹介していきましょう!
すごくわかりやすい!頭のいい人が実践する、伝わる話し方
では、セックス上手な(笑)頭の良い人が実践する、シンプルかつわかりやすい「伝わる話し方」について、ひとつずつ見ていきましょう!
全部で10個あります。
1.これから何について話すか「テーマ」を示す
ビジネスの世界では結論ファーストと言われますが、実は結論の前に話すべきことがあります。それは話す「テーマ」です。
あなたが上司であったとして、部下に「会員登録数が右肩あがりで順調です!」といきなり言われても、「待って!そもそもなんの話?」となりますよね。
[speech_bubble type="std" subtype="R1" icon="2.jpg" name="A子"]部長。会員登録数が右肩あがりで順調です。[/speech_bubble]
[speech_bubble type="std" subtype="L1" icon="1.jpg" name="上司"]待て待て!そもそもなんの話だ…?[/speech_bubble]
そうならないためにも、「いま私が担当している〇〇(サービス名)の会員獲得数ですが」とテーマを示しましょう。
テーマを示すことによって、相手もこれからどんな話が来るのか想定できますので、相手の頭に残りやすくなるはずです。
[speech_bubble type="std" subtype="R1" icon="2.jpg" name="A子"]いま私が担当している〇〇(サービス名)の会員獲得数の報告をさせてください。[/speech_bubble]
[speech_bubble type="std" subtype="L1" icon="1.jpg" name="上司"]うむ。新規サービスの進捗だな。よろしく頼む。[/speech_bubble]
[speech_bubble type="std" subtype="R1" icon="2.jpg" name="A子"]今月は先月の獲得ペースを大きく上回り現段階で500件、最終着地数は800件を見込んでおります。[/speech_bubble]
[speech_bubble type="std" subtype="L1" icon="1.jpg" name="上司"]良いペースじゃないか!先月との差分はなんだ?[/speech_bubble]
[speech_bubble type="std" subtype="R1" icon="2.jpg" name="A子"]広告出稿量を増やしたことが、会員数増加につながりました。[/speech_bubble]
[speech_bubble type="std" subtype="L1" icon="1.jpg" name="上司"]費用対効果が合うなら、もう少し広告を踏んでも良いんじゃないか?[/speech_bubble]
[speech_bubble type="std" subtype="R1" icon="2.jpg" name="A子"]わかりました。引き続き、広告の費用対効果を追っていきます。[/speech_bubble]
2.いくつ話すか「数」を示す
いきなり話の中身に入られても、そもそもなんの話をしているのかわからず、相手が困ってしまうので、これから話すテーマを示すのがベターなのは上記の通りです。しかし、話のテーマを話すだけでは、完璧ではありません。いくつ話すかの、テーマの「数」を示すことも同様に必要になります。
テーマの数を示すメリットは2つ。ひとつは相手が話を聞くポイントが絞れること。もうひとつはおおよその所要時間を概算できることです。
聞く相手も他の業務で忙しくしています。であるからこそ、相手に注力して聞くべきポイントを絞らせることで聞き手の集中力を高め、あなたの話が理解しさせるのです。
3.内容は、まず結論から話す
テーマと数について触れたら、次に内容です。内容はとにかく結論から話します。
ビジネスの世界では結論ファーストです。相手が知りたいのは、結局どうなったのか?つまり結論だけなのです。
学校では、「起承転結」の順に書いたり話すことを教えますが、ビジネスでは「結論ファーストの結論エンド」です。
そもそも、起承転結は漢詩のための構成にすぎず、論理的な伝え方ではありません。ビジネスでどれだけ頑張って起承転を伝えても、結論を言われたら人は結論しか頭に残らないものです。
ビジネスでは、結論→根拠・理由→結論の順に話すことで、相手にわかりやすく伝えることができます。
[speech_bubble type="std" subtype="L1" icon="1.jpg" name="上司"]いま持っているクライアントの進捗を教えてくれ。[/speech_bubble]
[speech_bubble type="std" subtype="R1" icon="2.jpg" name="A子"]A社は契約完了しました。B社は明日往訪します。C社は断られてしまい、商談失敗です。[/speech_bubble]
[speech_bubble type="std" subtype="L1" icon="1.jpg" name="上司"]なるほど。なぜC社が失敗してしまったのかな?[/speech_bubble]
[speech_bubble type="std" subtype="R1" icon="2.jpg" name="A子"]うちのシステムでは、C社の問題を解決できない言われてしまったためです。[/speech_bubble]
[speech_bubble type="std" subtype="L1" icon="1.jpg" name="上司"]そうなのか。多少工数はかかるが、C社専用のシステムを構築すれば対応できたかもしれないぞ。[/speech_bubble]
[speech_bubble type="std" subtype="R1" icon="2.jpg" name="A子"]そうですね。いまあるものでは対応できないと、安易に諦めてしまったことが反省点です。[/speech_bubble]
[speech_bubble type="std" subtype="L1" icon="1.jpg" name="上司"]次回からは、技術職の社員を巻き込んで、システム構築に口出ししても良いから、営業成約率を上げられるか?[/speech_bubble]
[speech_bubble type="std" subtype="R1" icon="2.jpg" name="A子"]はい。頑張ります![/speech_bubble]
4.具体的に話す
話がわかりやすい人は、具体的な話が上手です。とにかく、具体的で明確。一番の特徴は、「こそあど言葉」を避けることでしょうか。
もしあなたが上司から、「そこにある書類を、管理部の責任者に渡しておいてくれ。」と言われたとしましょう。
あなたはきっと
・「そこ」ってどこ?
・「書類」って何に関するの書類?
・「管理部」って商品管理部?経営管理部?
・「責任者」って課長?部長?
・「渡しておいて」っていつまでに?
と、たくさんの疑問が頭に浮かんでしまうでしょう。そうならないために、極力「こそあど言葉」を避けなければなりません。
以下、頭の良い人の、指示の仕方を例として挙げてみました。
[speech_bubble type="std" subtype="L1" icon="1.jpg" name="上司"]おれのデスクの上にあるクリアファイルわかるかな?[/speech_bubble]
[speech_bubble type="std" subtype="R1" icon="2.jpg" name="A子"]はい。青いファイルですよね?[/speech_bubble]
[speech_bubble type="std" subtype="L1" icon="1.jpg" name="上司"]そう!フェイルの中に、うちの商品の在庫に関する書類がある。その書類を、経営管理部の部長の田中さんに渡しておいてくれないか?[/speech_bubble]
[speech_bubble type="std" subtype="R1" icon="2.jpg" name="A子"]承知しました。どちらにいますか?[/speech_bubble]
[speech_bubble type="std" subtype="L1" icon="1.jpg" name="上司"]田中さんは下の階の入口を入って1番右奥のデスクだ。[/speech_bubble]
[speech_bubble type="std" subtype="R1" icon="2.jpg" name="A子"]いま席を外しているようですね。[/speech_bubble]
[speech_bubble type="std" subtype="L1" icon="1.jpg" name="上司"]後でも大丈夫だ。明日朝11時からのミーティングで使うので、今日の定時までに渡しておいてくれるかな?[/speech_bubble]
5.断定系で話す
「~かもしれません」「~ないでしょうか?」「~だと思います。」と断定を避けて話す人がいますが、曖昧な語尾を使うと説得力がなく「結局どっちなの?」「自信がないのかな?」と思われてしまいます。
断定しないことで、何か失敗したときの保険をかけたい気持ちはわかるのですが、話のわかりやすい人は断定系で言い切ります。
多少根拠が薄くても、自信満々に断定形で言い切られると、不思議なことに相手にそれっぽく聞こえるのですよね。営業の基本でもありますね。
繰り返しになりますが、極力曖昧な表現は避け、断定系で話すのがポイントです。
[speech_bubble type="std" subtype="L1" icon="1.jpg" name="上司"]顧客獲得数の低下原因はなんだ?[/speech_bubble]
[speech_bubble type="std" subtype="R1" icon="2.jpg" name="A子"]新規営業獲得数の低下です。[/speech_bubble]
[speech_bubble type="std" subtype="L1" icon="1.jpg" name="上司"]なぜ新規営業獲得が減ってしまったのか?[/speech_bubble]
[speech_bubble type="std" subtype="R1" icon="2.jpg" name="A子"]新規顧客へのアプローチ数が少なくなってしまったからです。[/speech_bubble]
[speech_bubble type="std" subtype="L1" icon="1.jpg" name="上司"]それはなぜだ?[/speech_bubble]
[speech_bubble type="std" subtype="R1" icon="2.jpg" name="A子"]既存顧客のフォローに追われ、新規顧客獲得のために時間を割くことができなかったからです。[/speech_bubble]
6.余計なことは話さない
よく話が逸れてしまう人がいますよね。ある話題について話していたのに、「そういえば〜」と別の話を始めてしまう。
そうすると、本題はなんだっけ?と忘れてしまい、また一から説明し直すタイムロスが発生します。
余計なことを話してしまうと、本当に伝えたい重要な情報がそれほど大切でない情報に埋もれてしまいます。これはとてももったいないことですが、多くの人がやってしまっています。
多少気が利いた人ならば「ちょっと話がそれるんですが……」と前フリしたりするんですが、前フリしたら許されるという話ではないです。そらしちゃダメですよ。
7.専門用語を使わない
「見込みのCPCはおよそ100円、CPAはおよそ10,000円です。」
この言葉わかりますか?きっとわからないですよね。CPCはクリック単価のこと、CPAは顧客獲得単価のことを指します。これでもまだわかりにくいですね。クリック単価とは、お客が(ネット)広告を1クリックしたときに発生する費用。顧客獲得単価は、1人のお客を会員登録させるためにかかった費用のことを指します。ここまで噛み砕けばわかりやすいですね。
説明が下手な人は、自分の立場で説明をしようとするため、いつも使っている専門的な用語を使って話してしまいがちです。専門用語を用いれば、理解のハードルが一気に上がってしまいます。わかりやすい日本語で話せば、難しい話でも相手に的確に伝えることが可能です。
話が上手でわかりやすい人は、聞き手の理解レベルや知識レベルを察知し、それらに合わせた言葉遣いができます。聞き手の知識レベルが把握できない場合、専門用語を避けましょう。専門用語を避けることで、聞き手がビギナー〜専門家であっても、的確に情報を伝えることができます。
8.相手の理解を確認しながら話す
頭の良い人ほど自分のペースで話し続け、気づいたら相手がまったく話についていけず「ポカーン」としてしまうことがありますよね。
そうならないためにも、話の途中途中で「ここまで大丈夫ですか?」「ここまでで質問はありますか?」と、相手の理解度を確認すると良いでしょう。
確認しながら話すことで、自分も一呼吸置くことができ、自分で何を言っているのかわからないといった状況を避けることもできますね。
9.質問しやすいようツッコミどころをバラまく
何かを伝えるとき、相手に詰められないようにガチガチなロジック(論理)を組み立てる人がいます。しかし、話が長く複雑になってしまうので、パッと聞き手の頭に入らず、かえって何を言っているかわからなくなってしまう光景をよく見かけます。この特徴は、頭の良い人ほど顕著に見られます。
しかし、私の場合その逆の発想で、あえてツッコミやすい要素をばら撒きながら話します。例えば、「AとBの案が出ましたが、今回はAの案を採用したいと考えております。」と言います。すると次に来る質問は決まっていますよね。「なんで?」「どういう判断基準でAにしたの?」と質問されます。
すると私は「質問ありがとうございます。Aを選んだのは、2点理由がありまして。①費用対効果が合うのと、②自社のノウハウを生かすことができると考えたからです。」とすかさず返します。一方的に話すのではなく、「会話」することで双方の理解が深まるのですね。
このように、あえてツッコミどころを設けることで、相手が質問しやすく、理解しやすいようにするのもひとつのテクニックです。
10.ゆっくり話す
せっかく内容がわかりやすくても、話すスピードが早すぎると「何を言っているのかわからない」と言われてしまうことがあります。非常にもったいないですよね。
話がわかりやすい人は、重要な話の前後に間をとって、ゆっくり話すことを心がけています。また、先ほども述べたように「ここが重要なんですけど」と前置きすることで、「大切な話をするからゆっくり話そう」と自意識が働きます。
まとめ
今回は頭の良い人が実践する「伝わる話し方」をご紹介しましたが、いかがでしょうか?
繰り返しになりますが、大切なことは、「相手の立場にたって話せること」です。この言葉使ったら難しいかな?早すぎないかな?相手が質問できるかな?など、考えながら、少しずつ話す練習をすると良いでしょう。
再度、ご自身の話し方を振り返ってみて、ご紹介した10のコツと照らし合わせてみてくださいね!